樺沢 敦 著
地域には、まだ名前のついていない価値がある。
その価値を見つけ、意味をつないでいくことを、私は地域づくりと呼んでいる。
内側にいる人にとって当たり前になったものは、見えなくなります。毎年出るから捨てるしかない副産物。誰も珍しがらない風景。ずっと続いてきたから理由を問われなくなった手仕事。それは価値がないのではなく、まだ誰も意味を見つけていないだけかもしれません。
すでにそこにあるものを、どう見つけ、どう意味づけ、どうめぐらせるか。人が笑って暮らすために必要なものと、経済を続けていくための仕組み。本来は同じ方向を向いていてほしい二つが、ずれている。そのズレの正体を、二十年かけて考えてきた記録です。
星は、最初から星座だったわけではありません。宇宙の視点で見れば、星と星のあいだに線などない。それでも誰かが点と点を結び、そこに物語を与えたとき、星座になり、次の世代へ渡せるものになりました。
意味は、見つける人がいて初めて生まれます。
あなたの足元にも、まだ誰も線を引いていない星があります。
答えを渡す本ではなく、一緒に問いを持つために書きました。社会や暮らしに、なんとなく違和感を覚えている方に届けば嬉しいです。そのズレはきっと、あなただけのものではありません。
著者 樺沢 敦(かばさわ あつし)
株式会社FARM8代表。新潟県長岡市を拠点に、「地域と食」を切り口に事業を営む。
仕様
四六判(127×188mm)/192ページ
定価1,870円(税込)
発行 株式会社FARM8